「定年退職したけれど、まだ働きたい」
「60代からでも再就職できる仕事はあるのだろうか?」
定年後の仕事探しについて、このような悩みを持っている方もいると思います。
60代を迎えると、年齢や体力、これまでの職歴などが気になり、再就職に不安を感じることもあると思います。
しかし、仕事にはさまざまな種類があり、これまでの経験を生かせる仕事もあれば、未経験から応募できる仕事もあります。
大切なのは、年齢だけであきらめず、自分の体力や希望する収入、働ける時間に合った仕事を探すことです。
この記事では、定年後の再就職を考えている方に向けて、60代からも応募先の候補になりやすい仕事を5つ紹介します。
仕事内容や注意点、仕事探しの方法も解説しますので、これからの働き方を考える際の参考にしてください。
定年後でも再就職はできる?
定年後に再就職を目指す場合、まず知っておきたいのは、年齢だけですべての仕事をあきらめる必要はないということです。
求人によって応募条件は異なりますが、シニア世代の採用に積極的な企業や、経験・資格を問わない求人もあります。
これまでの職歴を生かせる仕事を探す方法もあれば、新しい職種に挑戦する方法もあります。
また、いきなりフルタイムで働くのではなく、短時間勤務や週数日の仕事から検討することもできます。
まずは、自分がどのような働き方を希望するのか整理してみましょう。
- 生活費を補うため、趣味を続けるための収入を得たい
- 身体が動く限り、できるだけ長く働き続けたい
- できれば体力的な負担を抑えて働きたい
- これまでの経験や資格を生かしたい
- 社会とのつながりを持ち続けたい
希望する働き方によって、選ぶべき仕事も変わってきます。
60代・高齢者におすすめの仕事5選
ここからは、定年後の仕事探しで候補にしたい5つの仕事を紹介します。
ただし、同じ職種でも勤務先によって仕事内容や勤務条件は異なります。応募する際は、具体的な求人内容を確認してください。
施設警備員
施設警備員は、商業施設、オフィスビル、病院、マンションなどで安全を守る仕事です。
主な仕事内容には、施設内の巡回、出入口の管理、来訪者の確認、防犯や防災に関する対応などがあります。
勤務先によっては、受付やモニター監視が中心となる場合もあります。
施設警備員のメリット
警備の仕事には、未経験者を募集している求人もあります。
入社後に研修を受けてから業務を始める職場もあるため、警備の経験がない方も求人を探す際の候補にできます。
また、勤務先によっては、日勤や夜勤、短時間勤務など、複数の勤務形態から選べることがあります。
注意したいポイント
警備員の仕事は、必ずしも体力的な負担が少ないとは限りません。
長時間の立ち仕事や施設内の巡回、夜勤などがある場合もあります。
応募前に、立ち仕事の時間、休憩、勤務時間、夜勤の有無などを確認しましょう。
こんな人に向いている
- 責任感を持って仕事に取り組める人
- 決められた手順を守れる人
- 周囲の状況に気を配れる人
清掃スタッフ
清掃スタッフは、オフィスビル、マンション、商業施設、病院などの清掃を行う仕事です。
主な仕事内容は、床や廊下の清掃、トイレの清掃、ごみの回収、共用部分の整理などです。
担当する場所や勤務先によって、作業内容は異なります。
清掃スタッフのメリット
清掃の仕事には、特別な資格を必要としない求人もあります。
また、早朝や午前中、日中など、短時間の勤務を募集している場合もあります。
定年後に長時間働くことが難しい方や、自分の生活リズムに合わせて仕事を探したい方は、勤務時間を比較してみるとよいでしょう。
注意したいポイント
清掃の仕事では、立ったり歩いたりするほか、掃除用具を運んだり、かがんで作業したりすることがあります。
担当する場所によっては、体力が必要になる場合もあります。
「清掃だから楽だろう」と決めつけず、作業内容や勤務時間、休憩時間などを確認することが大切です。
こんな人に向いている
- 体を動かす仕事が苦にならない人
- 決められた作業を丁寧に進められる人
- 短時間勤務の仕事を探している人
マンション管理員
マンション管理員は、マンションの共用部分の管理や居住者への対応などを行う仕事です。
主な仕事内容には、共用部分の確認、来訪者への対応、管理会社への連絡、掲示物の管理などがあります。
勤務先によっては、簡単な清掃や建物周辺の確認を担当することもあります。
マンション管理員のメリット
人と接する仕事の経験や、会社員時代に身につけた対応力を生かせる可能性があります。
また、マンションによっては、短時間や日中の勤務を募集している場合があります。
これまでの仕事で身につけたコミュニケーション能力や、丁寧に対応する姿勢が役立つこともあるでしょう。
注意したいポイント
マンション管理員は、座っているだけの仕事ではありません。
居住者からの問い合わせに対応したり、設備の異常を確認したり、清掃を行ったりすることがあります。
また、設備の点検やトラブルへの対応など、一定の知識や判断力が求められる場合もあります。
求人票で、具体的な仕事内容や必要な経験を確認しましょう。
こんな人に向いている
- 人と接することが苦にならない人
- 丁寧な対応ができる人
- 決められたルールに沿って仕事ができる人
販売スタッフ・店舗スタッフ
スーパー、コンビニ、ドラッグストア、ホームセンターなどの販売スタッフも、定年後に検討したい仕事の一つです。
仕事内容は、商品の陳列、品出し、レジ対応、売り場の整理、来店客への案内など、勤務先によってさまざまです。
販売スタッフのメリット
接客や営業の経験がある方は、これまでの経験を生かせる可能性があります。
未経験者を募集している求人もあり、仕事内容によっては特別な資格を必要としない場合もあります。
また、店舗によっては、週数日や短時間の勤務が可能な求人もあります。
注意したいポイント
販売スタッフの仕事では、立ち仕事や商品の運搬が必要になることがあります。
また、レジ業務や接客など、覚えることが多い職場もあります。
求人を比較するときは、勤務時間だけでなく、商品の重さ、立ち仕事の長さ、仕事内容も確認しましょう。
こんな人に向いている
- 人と話すことが好きな人
- 接客や営業の経験を生かしたい人
- 周囲と協力して仕事を進められる人
介護施設の補助スタッフ
介護施設では、介護職員のほかにも、施設内の清掃、配膳、洗濯、備品の整理などを担当するスタッフを募集している場合があります。
介護の専門資格が必要な仕事だけでなく、仕事内容によっては資格や経験を問わない補助業務もあります。
介護施設の補助スタッフのメリット
人を支える仕事に関心がある方や、地域に役立つ仕事をしたい方にとって、検討する価値のある選択肢です。
介護業務そのものではなく、施設の運営を支える仕事から探す方法もあります。
これまでの仕事で培った気配りや、周囲と協力する力が役立つこともあるでしょう。
注意したいポイント
介護施設の仕事は、職種によって仕事内容が大きく異なります。
補助業務であっても、立ち仕事や物品の運搬などが必要な場合があります。
また、利用者の身体に直接触れる介助などを担当する場合は、業務内容や必要な資格・研修について確認することが大切です。
「補助スタッフ」という名称だけで判断せず、具体的な業務範囲を確認してから応募しましょう。
こんな人に向いている
- 人を支える仕事に関心がある人
- 周囲と協力して働ける人
- 丁寧な対応を心がけられる人
5つの仕事を比較してみよう
紹介した仕事の特徴を簡単にまとめました。
| 仕事 | 主な仕事内容 | 応募前に確認したい点 |
|---|---|---|
| 施設警備員 | 巡回、受付、防犯・防災対応など | 夜勤、立ち仕事、研修 |
| 清掃スタッフ | 床、廊下、共用部分などの清掃 | 作業量、体力的な負担 |
| マンション管理員 | 共用部分の管理、居住者対応など | 担当業務、勤務時間 |
| 販売スタッフ | 品出し、レジ、接客など | 立ち仕事、商品の運搬 |
| 介護施設の補助スタッフ | 清掃、配膳、備品整理など | 業務範囲、必要な資格 |
どの仕事が最もよいかは、人によって異なります。
体力的な負担を抑えたい方は短時間勤務や座ってできる業務を探し、人と接することが好きな方は受付や販売などを検討する方法があります。
これまでの職歴や希望する働き方を整理し、自分に合う仕事を選びましょう。
定年後の仕事はどこで探せばよい?
仕事の種類が分かったら、実際に求人を探してみましょう。
ハローワークを利用する
ハローワークでは、求人情報の検索や職業相談、職業紹介などを利用できます。
60歳以上の求職者を対象とした「生涯現役支援窓口」を設置しているハローワークもあります。
これまでの経験や希望する勤務条件を相談しながら仕事を探したい方は、利用を検討してみてください。
求人サイトで検索する
インターネットの求人サイトでは、勤務地や職種、勤務時間などの条件を指定して求人を探せます。
「60代歓迎」「シニア活躍中」「未経験者歓迎」「短時間勤務」などの条件を参考にしながら、自分に合う求人を探しましょう。
ただし、これらの表現があっても、すべての応募者が採用されるわけではありません。年齢条件や必要な経験など、個別の募集条件を確認することが大切です。
シルバー人材センターに相談する
地域によっては、シルバー人材センターで高齢者向けの仕事を紹介・提供しています。
清掃、施設管理、事務、植木の手入れなど、地域やセンターによって取り扱う仕事は異なります。
短期的な仕事や、比較的軽易な仕事を探している方は、地域のシルバー人材センターに問い合わせてみるとよいでしょう。
なお、仕事の内容や契約形態、収入、就業日数などは案件によって異なります。安定した雇用を希望する場合は、一般の求人と比較して検討しましょう。
定年後の再就職を成功させるための3つのポイント
1.希望する条件に優先順位をつける
仕事を探す前に、譲れない条件を整理しましょう。
例えば、次のような項目です。
- 月にいくらくらいの収入が必要か
- 週に何日働きたいか
- 1日に何時間働けるか
- 通勤にどれくらい時間をかけられるか
- 体力的に難しい仕事は何か
すべての条件を満たす求人が見つかるとは限りません。
そのため、優先したい条件を決めておくと、求人を比較しやすくなります。
2.これまでの経験を整理する
定年後の仕事探しでは、これまでの職歴や経験を振り返ることも重要です。
管理職の経験、接客経験、事務作業の経験、機械の操作経験など、これまで当たり前に行ってきた仕事が、新しい職場で役立つこともあります。
応募書類では、単に勤務先や役職を書くのではなく、どのような業務を担当し、何ができるのかを具体的に伝えましょう。
3.応募先を一つに絞りすぎない
希望する仕事がすぐに見つからないこともあります。
その場合は、勤務時間や勤務地、職種などを見直し、応募できる求人の範囲を少し広げてみましょう。
例えば、マンション管理員だけでなく施設受付も検討する、フルタイムだけでなく短時間勤務も探す、といった方法があります。
ただし、無理に条件を広げる必要はありません。健康面や生活に支障が出ない範囲で検討することが大切です。
まとめ:定年後の再就職は自分に合った仕事選びから
今回は、定年後の再就職先として検討したい仕事を5つ紹介しました。
- 施設警備員
- 清掃スタッフ
- マンション管理員
- 販売スタッフ・店舗スタッフ
- 介護施設の補助スタッフ
どの仕事にも、それぞれメリットと注意点があります。
大切なのは、年齢だけで可能性を狭めず、自分の経験や体力、希望する収入、働ける時間に合った仕事を探すことです。
まずは求人情報をいくつか比較し、気になる仕事の具体的な仕事内容や勤務条件を確認してみましょう。
一人で仕事探しを進めるのが難しい場合は、ハローワークなどの相談窓口を利用する方法もあります。
定年後の働き方は一つではありません。自分に合った仕事を見つけるために、できることから一歩ずつ始めてみてはいかがでしょうか。


